グループホームとは、障害のある人たちが必要とするさまざまな支援を受けながら、地域のアパートや一戸建て等で生活する場所のこと。グループホームの職員は、利用者さんが「地域で生活していく」ために、それぞれの目標に向けた支援を行っています。
現在、グループホームブーケの寮長を務めるN職員が、障害者福祉の道に進むことを決めたきっかけを教えてください。
「もともと私は高齢者の方々と接することが好きで、介護職を夢見て、大学では福祉科で介護を学び、そこでは教員免許も取りました。その教育実習先の特別養護学校で、人生で初めて障害児童と関わったんです。その子の特性に合わせて教えることの難しさ、面白さ、奥の深さを感じたことが、障害者福祉に興味を持つ大きなきっかけになりました」
その後、N職員は夢だった介護職を3年経験してから、滝乃川学園に入職します。障害者福祉の中でも、特に利用者さんの生活に寄り添うグループホームで、職員はどんな仕事をしているのでしょうか。また、利用者さんと接する中で心がけていることとは?
「グループホームブーケでは、軽度から重度まで、さまざまな知的障害のある利用者さんが生活しています。職員は、食事や入浴支援、行政関係の書類作成やお金の管理など、その人に合わせた支援を行っています。その中で一番大切にしていることは、『できるところはなるべく自分でやってもらう』ことです。意見や感情表現ができる方もいれば、自ら発露できない方もいます。それぞれの感情や、何がしたいのかを日常生活の中から読み取って、職員は必要な支援を考えます」
教育実習での体験とも重なるものがありそうですね。
「一人に伝えて理解してもらえた伝え方でも、もう一人に同じように伝えても理解が難しいこともある。この伝え方ではダメだったから、もう一回違う方法でアプローチしてみる。それをどんどん繰り返し行っています」
もともとの夢だった介護職との違いや、障害者福祉ならではのやりがいを教えてください。
「私は新卒で3年間介護職を経験してから、滝乃川学園のグループホームで働き始めました。介護施設だと施設内での支援がメインになりますが、障害分野だと色々な場所にお出かけしたり、生活の支援だけでなく通院や行政手続きなど、色んな経験を利用者さんと一緒にすることができます。利用者さんは『グループホームから出て一人暮らしを始めたい』『違うグループホームに行ってみたい』など、それぞれ目標を持ちながら日々の生活を送っています。長く関わっていると、できなかったことができるようになる姿など、“成長”の瞬間を見ることができるのもやりがいです」
滝乃川学園の敷地から少し離れた場所にあるグループホーム。利用者さんはそれぞれの地域に溶け込みながら、日常生活を送っています。グループホームでの日々の様子に興味がある方は、見学も受け付けています。お気軽にお問い合わせください。
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