創立当初から地域へ門戸を開いている滝乃川学園は、敷地内だけでなくまちの中にも施設があり、それぞれの利用者さんが日々の暮らしを営んでいます。今回は、そんな地域のグループホームと、敷地内の女子寮ではたらく人のインタビューを紹介します。
I職員がはたらく「うぃんぐ・わく」は、一見するとまち中にある普通のアパートですが、実は滝乃川学園のグループホーム。その一室は交流室になっており、職員が利用者さんの暮らしや自立をサポートしています。
「ここで暮らす利用者さんは、みんな一人暮らしをしています。日中は一般企業で働いている人も多いです。身の回りのこともほぼご自身でできるので、休日は自分で料理をしたり、洗濯をしたり、毎日のお弁当を作っている人もいます。職員はみなさんの食事作りや行政に提出する書類作りのお手伝いなどを行っています」(I職員)
一日の仕事の流れは、平日は朝食作りと出勤の送り出し、日中は書類作成のお手伝い、夜は夕食作りと帰宅の受け入れ、入浴や服薬サポートなどを行います。休日には、ヘルパーさんと一緒に外出する利用者さんの送り出しや迎え入れなどを行います。勤務は早番と遅番に分かれており、I職員の場合は、子育てと両立して時短で働いているため、主に早番で勤務をしています。
「職場の人間関係やお金の使い方など、自立して働く利用者さんの日々の出来事の悩み相談に乗ることが多いです。表情や様子がいつもと違っていたら声をかけたり、悩みをメモに書いて渡してくれたら話を聞いたり。みなさんが日常生活を楽しく、豊かな気持ちで過ごせるようにサポートしています」(I職員)
外で活躍している利用者さんにとって、職員は日中の楽しかったことや、困ったことなど、帰宅してからなんでも聞いてくれる大切な存在です。
K職員がはたらく「清風棟女子寮」は、滝乃川学園の敷地内にあり、20から70代までの幅広い年代の女性が暮らしています。
「今年、新卒で滝乃川学園に入職しました。ここには高齢の方や、車椅子の方もいらっしゃるので、車椅子の押し方や介助の仕方など、イチから覚えて経験を積んでいるところです。先輩はみんな優しくて、毎日素敵だなと感じる支援の様子を見ることができるので、先輩からていねいな指導をうけ徐々に身につけていっています」(K職員)
一日の初めは、平日は朝食、身支度やトイレ介助、敷地内の生活介護棟での活動への送り出しからスタート。運動が必要な方とは一緒に散歩に出かけることもあります。手先が器用な方とは「紙すき」を一緒にすることも多いそうです。
「もともと保育士を目指して、大学に通っていました。実習先がたまたま滝乃川学園で、そこで利用者さんと職員さんのあったかい自然なコミュニケーションを見て、私もこんな風になりたいなという気持ちが大きくなり、滝乃川学園への入職を決めました」(K職員)
児童部をはじめ、幅広い部署がある滝乃川学園では、多様なキャリアを積めると感じたことも後押しになったそうです。「新しいことをもっと知りたい」という気持ちで、日々の仕事に取り組んでいます。
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